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今回のタイ視察旅行は、色々な意味でまさに「視察」であったと思う。一つはVIDESJAPANの海外ボランティアがこれからタイにおいてどのような活動をしていくのか、ということを模索するための視察。もう一つはVIDESの中でも若者育成の中心プロジェクトとなっているVIDESアカデミーで育った若者達が、その後国内だけでなく、国外でも活動をしていく道を模索するための視察である。 今回の旅の中心はメーコックファーム(以下MF)での活動であった。MFはタイの山岳地帯の村の自立支援などを行なっている。現在は二つの村から子ども達を預かり、畑作りや鶏の飼育から食事掃除などの生活的なことまで指導している。子ども達もそれをよく身に付けているようだった。私達3人はアカデミーの中で音楽活動を続けているグループであったので、リコーダーと鍵盤ハーモニカを使って音楽指導を行なった。指導とよべるほど立派なものではないが、単音でしか演奏をすることを知らなかった子ども達が、私達3人が別々のメロディを奏で、生まれたハーモニーを聞いた時の驚いた顔はとてもすばらしいものだったと思う。新しいものに触れ、知り、理解し、それを自分のものにしていく、これが成長していくことなのだとつくづく思った。色々な種類の種を拾い、育てていく中で、自分を動かすものに出会い、花を咲かせ、実を結ぶ、それが生活になっていく。それはもちろんMFの子ども達が特別に体験するものではなく、人間が生きていく上で通る当然の過程である。やはりそのために必要なのは、教育の機会が平等に与えられることなのではないかと思う。MFは着実にその目的を果たしていっている。そしていちばん感心したのは、今現在のことよりも、子ども達が村に戻った時のことを見据えて指導していることである。例えばぼろぼろの靴を履いている子がいて、そこに新しい靴を寄付でもらったとする。それならすぐに新しい靴に取り替えてあげようと考えがちだが、MFではそうではなかった。実際に村に戻れば、簡単に靴を買える環境ではないからである。だからすぐに新しいものを与えずに、使えるものは最後まできちんと大切に使うことを教えているのである。これはやはり現地の状況を深く理解しているからこそできる指導だと思った。相手を知らずにただ与えるだけであれば、その好意も単なる自己満足に終わってしまうのだ。これは今後、国内外に関係なくボランティアを行なっていく上で、決して忘れてはならない大切なことであると思った。 視察旅行を終えて今、さてこれからどうしていこうかと考えているところである。私達が10日間かけて、見、聞き、感じたことを今後の活動に活かしていきたい。 | ||
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私たちの今回の視察旅行の一番の目的は、「メーコックファーム」というNGOを視察することだった。シスターがメーコックファームのことを知り、私達がそこを訪れることになったのも全て偶然であり、まさに神様のお導きだったのだと思う。 タイの中でも特にメーコックファームがある北部国境付近で深刻化している問題が、麻薬の問題である。国境付近に住む山岳民族の人々の中には麻薬の過剰摂取による中毒に陥るだけでなく、薬物にはまることで職を失い貧しい生活を強いられ、麻薬の売買に手を染めてしまうことも少なくない。メーコックファームはその問題解決を目指しているNGOである。麻薬中毒に陥った個人ではなく、麻薬に侵されたひとつの村を対象に麻薬からの脱却を目指すプログラムを行っている。わたしたちがメーコックファームを訪れた時点では麻薬中毒になった村の大人たちに対するプログラムは終了していた。麻薬によって親を失ったり、十分な教育を受けられない子供たちを、大人たちと同じように村単位で受け入れて学校に通わせながら、自立のための訓練を行っていた。ふたつの村から受け入れている19人の子供たちは、やがて村に帰ったときに村の指導者となり、村を立て直していくために必要な職業訓練として自給自足の生活をしながら勉強していた。 私達はリコーダーと鍵盤ハーモニカを使って数曲演奏し、また、子供たちもこれまでに習った曲を私達に聞かせてくれた。その後、簡単な曲を2曲教えて一緒に演奏した。子供たちは貪欲に新しいものを吸収しようとしていた。 5年前からメーコックファームでボランティアとして働いている関口さんは「大切なことは知ることと理解することです。」と仰っていた。
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私達は2月13日の朝、真冬の日本から夏で乾季のタイへ出発した。そして10日間かけてチェンライ、チェンマイ、スコータイ、バンコクと視察旅行をした。 タイに着いて2日目、3日目は、この旅行の1番の目的であるメーコックファームプロジェクトを訪れた。そこはタイの山岳民族の麻薬中毒者を麻薬から脱却させている所だ。現在はその村の子供達を小学校に通わせ、自立しそして将来その村のリーダーとなれるように教育をしている。そこで私達は子供達にリコーダーと鍵盤ハーモニカで数曲演奏し、その中の1曲を教えて一緒に演奏した。その時間は決して長い時間ではなかったが、子供達とふれあうことができて本当によかった。子供達は学ぶことに対しての意欲がとても強く、それは鍵盤ハーモニカを教えたほんの短い時間の中で強く感じることができた。それは子供達の中の村を支え、引っ張っていくという強い意識や、今まで出来なかった勉強が出来るという喜びからなのかもしれない。それは私には測り知ることは出来ないけれど、とにかく私は彼らの目の輝きに感動した。私が今置かれている環境は勉強をするにも生活をするにも十分すぎるほど整っている。私は彼らから改めて物事を学ぶ姿勢を教えられたような気がした。そして本当の貧しさとは置かれている状態ではないと思った。 この視察旅行では一緒に行って下さった安部先生のお陰で本当に多くの方々と出会うことが出来き、みんなあたたかく私達を迎え入れてくれた。彼らと出会えたことで私は本当の意味で異文化を体験することが出来たと思う。その土地の食べ物や遺跡や寺からでもその国の文化を知ることは出来る。しかし、そこの国に生まれ育った人達と一緒に時間を過ごせたということは私にとって一生の宝となると思う。 最後にこのような視察旅行に参加できたこと、そして一緒に行って下さった安部先生にとても感謝しています。 | ||
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